昨年から僕は「あいち美容皮膚治療研究会」という勉強会を立ち上げ、美容皮膚科治療を勉強したいドクターやナースに対してシミ治療など美容皮膚治療の基本について講義を行っています。

なぜそんなものを作ったか？きっかけは昨年秋ごろに大手美容外科による誤った診断治療により改善しなかった患者さんが立て続けに当院にやってきたことからです。   いまの時代、いろいろな背景から美容外科を志す先生が増えているのは事実です。それはそれで全然問題ないのですが、一方でドクター育成の過程で皮膚科や形成外科の基礎知識（ひいては組織の扱い方の上手さに関わる）を学ばず研修医上がりでいきなり美容の現場で仕事をしてしまっているようなドクターも数多くいます。   また内科や麻酔科などからいきなりひょいと美容皮膚科や美容外科に転科する場合もあります。そのような場合いったい誰が教えてくれるのでしょうか？大手さんなら教育システムもあるとは思いますが半日ちょろっと講義をして終わり、みたいな研修のことが多いようです。そのような場合、相当自分から勉強しにいかないと、この先ずっと他人の見よう見まねで仕事をすることになりがちです。   このような美容治療の現状に危機を覚えたので、シミの見方などごく基本的な美容皮膚治療について丁寧に教える、というコンセプトで始めた会が「あいち美容皮膚治療研究会」です。   参加者はいつもだいたいドクター２割、ナース８割です。数に現れているように治療現場を支えるナースさんの熱意の素晴らしいこと！彼女たちのメモ、ノートには僕の言ったことすべてを漏らさず書き込んであります。ほんとに素晴らしい。ドクターがあまりわかってないようだからせめて私たちだけでも患者さんをミスリードしないように、というのが彼女たちの気持ちのようです。その気持ちには全力で応えたいと思っています。   「あいち美容皮膚治療研究会」は昨年秋から２ヶ月ごとに開催しておりまして、3月は第３回になります。第３回は東京方面のドクター、ナース向けの会として、銀座にあるシネロンキャンデラ本社でポップアップセミナーとして開催することになりました。   第３回は第２回と同じくレーザーの基礎知識にはじまり、シミ診断＆治療の基本について講演する予定です（オンライン配信予定）。また講演終了後はコロナですっかりご無沙汰だったナースたちによるハンズオンセミナーも行います（現地参加の方のみ）。当院ナースによるレーザー照射の上手なやり方、実際どのような手順で何を気を付けて照射をしているのか、など詳細なノウハウを教えに参ります。休憩も入れると約5時間の長丁場の講習会です。がんばります。   さて、今年で私たち咲くらクリニックは20周年になります。20年前、愛知県で最も若い開業医だったぼくもだいぶいい歳になってきました。人生は短いです。人生の後半戦は若い世代の先生やナースの皆さんを教育するべく自身を捧げたいと思っています。   どうぞよろしくお願いします。     こちらもどうぞ。 咲くらクリニックインスタ→https://www.instagram.com/anjosakuraclinic/?hl=ja オンラインショップはこちらから→ https://sakuraclinic.store/