難治性のじんましんには「ゾレア」。これは注射薬です。   通常のじんましんには抗ヒスタミン薬内服がよく効きます。90％以上の方が単純な抗ヒスタミン薬投与で症状が治ります。 しかしながら数%の方が抗ヒスタミン薬内服だけでは症状がコントロールできません。   その場合、抗ヒスタミン薬の倍量投与や2剤投与、H2ブロッカー、トラネキサム酸、ロイコトリエン拮抗薬、などを組み合わせてコントロールしますが、それでもなお症状のコントロールが難しい方がいます。   その時に適応になるのが「ゾレア」。抗ヒトIgEモノクローナル抗体というお薬です。   こちらの薬はじんましんの症状のもととなるIgE抗体という物質を抑え込み、症状を出させなくする作用があります。 かなり強力なお薬で、注射後数日で効果が発現し、３週間と少し効果が続きます。通常同時に2本打ちまして、投与間隔は4週間です。   少々高価なお薬でもありまして、3割負担の方で1回約1.8万円ほどします（２本投与時の価格。1本だけ打つことはできません） しかし今まで何をやってもコントロールできなかった重症の蕁麻疹の方がこの注射でピタリと症状が治まりますので正直お値段以上の効果です。   もしも内服薬でコントロールが効かないじんましんの方がいらっしゃいましたらご相談くださいね。   今日もがんばりましょう！