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院長ブログ

2024.07.29

にきび治療

診療室から

ニキビ治療の成功の秘訣はどのタイプのニキビかをしっかり見極めること

ニキビには大きく分けて、大きく腫れ上がる膿疱嚢腫型と毛穴の角質がザラザラとさわる毛孔角化型があります

ニキビが治る方法。
ニキビには大きく分けて、大きく腫れ上がる膿疱嚢腫型と毛穴の角質がザラザラとさわる毛孔角化型があります。

膿疱嚢腫型の特徴は、一般的なニキビ治療薬のエピデュオ、ベピオ、ディフェリンといった外用剤がほとんど効かないことが特徴です。もっとも効くのは抗生剤内服。特にミノサイクリン200mgが著効します。100mgだと迫力不足。治療ガイドライン上ではビブラマイシンの方が格上になっていますのでビブラマイシンでも可です。しかし本当に治らないときはミノサイクリンの勝ちです。ただしミノサイクリンは色素沈着や眩暈、ふらつきといった副作用に気をつける必要があります。ビブラマイシンの方が副作用は少なめですが、ミノサイクリンと同様の副作用が出現することがありますのでご注意下さい。当院ではミノサイクリンで副作用がでるときはロキシスロマイシンに変更しています。

一方で毛孔角化型のニキビはディフェリンやベピオ、それらの合剤であるエピデュオが著効することが多いです。当院ではガイドラインとは異なりエピデュオから開始しますが、皮膚剥離やヒリヒリが強くてエピデュオが継続使用できない場合ではディフェリンに変更すると継続できることがほとんどです。

ニキビ治療の成功の秘訣はどのタイプのニキビかをしっかり見極めることかと思います。実際には混合タイプも多くありますので現実的にはちょっとだけノウハウが必要です。

明日から頑張りましょう。

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