院長ブログ
2024.07.08
診療室から
皮疹は背中のみ。さてこれはなんだったのでしょうか。
僕は美容ばっかりやってるわけではありません。どこに行っても治らない難治性の皮膚疾患を治すことも専門としています。
さて、今日の困っている患者さんは、
※ ※ ※ ※
背中一面にできたぶつぶつが治らないと言ってやってきた中学生の男の子。
最近部活で水泳を始めたそうです。
お母さんは「あせも」だろうと思って、手持ちのアンテベート軟膏(ステロイド)を1週間程度塗ってみたそうですが、全然治らないといって相談がありました。皮疹は背中のみにありました。
これを見て僕はすぐにあるお薬の投薬を開始しました。特に検査はしていません。
2枚目は治療開始1週間後の様子です。あれほど赤みがあった皮疹はなくなり、痒みもなくなりました。
さてこれはなんだったのでしょうか。
答えは下に
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病名は
色素性痒疹。
色素性痒疹は掻痒の強い蕁麻疹様紅斑として出現し、痒疹様の紅色丘疹を反復し、治癒後に網目状の色素沈着を残す。ダイエットが契機となり出現する場合がある、と成書には書かれています。また思春期の女子の背部、胸部、項部に発生が多いとされています。
ダイエットに伴う、という文面があるように糖質制限がきっかけで発症することが多いと思います。(ただし、それ以外の場合もある)
この患者さんは中学生の男の子。最近水泳部に入ったとのことですのでもしかしたら体力を消費することで相対的に糖質不足に陥ったのかもしれません。
治療にはミノサイクリンかDDSが効くとされています。DDSはちょっと使いにくいので僕はミノサイクリンを入れることが多いです。このケースでは外用は一切使っていません。ミノサイクリン内服を行いましたら写真のように1週間で綺麗に治りました。診断さえ決まれば一発で治るのがこの病気。一方で判断を失敗したら永久に治りません。
みなさん、診断は合ってましたか?
皮膚科って難しいですよね。疾患を知ってるか知らないかで大きく結果が異なります。
今日も勉強頑張りましょう♪
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