今日も咲くらで

院長ブログ

2023.05.10

脇汗の治療

脇汗のお薬・ラピフォート。投与期間制限がなくなりました。

「脇汗」の治療は保険でできる。

まだこのことを知らないという方は50%もいらっしゃいます。(当院インスタフォロワーさんへのアンケート調査より)

 

原発性腋窩多汗症(脇汗)の治療は2020年にエクロックゲル®︎が発売され、外用剤による保険治療が可能となりました。実はそれ以前にもボトックス®︎注射を用いた保険治療がありましたが、注射であることや高価(自己負担は3万円をゆうに超える)であることからとても一般的とは言えないものでした。

さらに2022年には第2の原発性腋窩多汗症(脇汗)治療外用剤であるラピフォートワイプ®︎が発売され、治療選択肢が広がりました。

 

ラピフォートワイプ®︎はワイプ剤といってお弁当につくおしぼりのような形をしています。1日1回袋から取り出して塗るだけ。

向かって左がラピフォート。

一見頼りない感じにみえますが、効果はなかなか強力。

2週間ほど外用しているとほとんどの方が汗が減る効果を感じます。また4週間使用時の改善率は8割を超えます。

また汗関係のお薬にありがちな局所の痒み、皮膚炎をおこしにくく大変使いやすいお薬でもあります。

 

非常に良いお薬なのですがこれまでは新薬ということで投与期間制限(2週間)がありちょっと不便でした。

しかし今月2023年5月から投与期間制限が撤廃されましたので長期処方をすることができるようになりました。

現在ご利用中の方はこれからはたくさん処方が出せますのでぜひご来院ください。

※初診の方は原則2週間分からになります。

 

さて、この脇汗のお薬、エクロックゲル®︎、ラピフォート®︎、どちらの製剤も汗が多い時だけに塗ってすぐに汗が止まる、というたぐいのものではありません。普段からしっかり外用を継続することで効果を発揮する薬剤になります。

すなわちこの点をよく理解しておかないとせっかくもらったお薬が「効かなかった」と不満を感じる原因にもなりますので要注意です。

処方する医療者側もこの事実をしっかり伝え、理解を得ることが重要です。

わかりましたか?

 

 

さあ、今日もがんばりましょう!

 

 

こちらもどうぞ。最近はインスタへの投稿のほうが多いかな

咲くらクリニックインスタ→https://www.instagram.com/anjosakuraclinic/?hl=ja

オンラインショップはこちらから→ https://sakuraclinic.store/

 

 

 

 

 

 

 

  • カテゴリー