新しい脇汗のお薬が登場。ラピフォートワイプ。

日本人の10人に1人は汗が原因の悩みがある、と言われています。

特に脇汗問題は意外と悩みが深いものです。

脇汗の問題は以前NHKの朝の情報番組で特集されたりしていましたね（有働アナウンサーの脇汗発言、というのがとても有名です）。

困った脇汗問題ですが、今から一年半ほど前に日本で初めて脇汗治療薬「エクロックゲル」が発売されました。

最近ではその存在がよく知られるようになり、外来で処方を希望される方もずいぶん増えました。

エクロックゲルの有効率は大体７割くらいでしょうか。

これで効かない人はA型ボツリヌス毒素注射（通称ボトックス注射）を行っています。

こちらはほぼ100%効きます。しかし高価であることや注射であることが欠点です。

あちこちで僕が書いていますが、手術だけは絶対にお勧めしません。ひどい傷あとになることが多いからです。

さて、このたび外用の脇汗治療薬に新しい仲間が増えました。

ラピフォートワイプ。エクロックゲルがボトルタイプなのに対してこちらはお弁当についているおしぼりみたいな形です。

中は薬剤を染み込ませた不織布になっていまして、取り出してこれで脇を拭うだけ、という簡単便利なものです。

有効性はまだ使っていないのでなんとも言えませんが、発売前の資料だとエクロックゲルとほぼ同等の有効性かと思います。

このラピフォートワイプ、お値段は3割負担の場合、2週間分で約1,100円となります。

ちなみにエクロックゲルは1本が約2週間分となっていて、3割負担の方で約1460円です。（※エクロックゲルは2週間分よりも多めに入っています）

ラピフォートワイプ、簡単便利、持ち運びがしやすいのがウリですが、新薬ということで最初の１年間は2週間分しか処方できないのが残念なところです。

こちらは5月23日（昨日）から処方可能です。

脇汗で悩む方、ぜひご相談ください。

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