良い子になる注射？？

咲くらクリニックには毎日多くのちびっこがやってきます。

ほとんどはお利口さんな子たちなのですが、時々やんちゃな子供もやってきます。

診察室のベッドの上で飛んだり跳ねたり、椅子でクルクル回ったり。

お母さんもちゃんと注意してくれますが、広いお部屋に入ってテンションが上がってしまってなかなかやめようとしないちびっこもいます。

お母さんが何度も注意してもやめない場合、咲くらクリニックでは秘密兵器が登場します。

名付けて「良い子になる注射」。

お母さんが何度「やめなさい」と言ってもやめなかったとき、

「あ、お母さんの言うこと聞けないのー？じゃあ、良い子になれる注射を打つよーー」となります。

子供は「えー、なにそれー。そんなのあるわけないじゃん」とかなんとか言っています。

そうすると僕はナースに「じゃあ、良い子になる注射持ってきてよ」と指示を出します。

そしてナースが持ってきた注射を見たら！

全然言うことを聞けなかった子供たちもすぐにお利口になります。

その注射とはこんなの　↓

上のでかい方の注射。大人の手を広げたくらいの大きさです。下の注射器は子供の予防注射で使うやつ。その大きさの違いは一目瞭然。

中身は蕁麻疹の治療で使うお薬です。内容量が多いので注射器が大きいんです。

これを暴れるちびっこに見せたらまず１発でおとなしくなります。子供から見たら相当巨大な注射ですもんね。

このでっかい注射を見せて

「お母さんの言うこと聞けないとこれ打つよ！ちゃんとお母さんの言うこと聞ける？」と尋ねたら

どの子も「はい。」と返事をします。

暴れてる子も本当はみんな礼儀正しい良い子なのです。ちなみにお母さんは笑いを噛みしめながら真面目な顔してます。

「じゃあ、これからはお利口にしててよ」「はい。」

賑やかだった診察室にも静かな空気が流れます。

秋田のナマハゲもそう。世の中にはちょっと怖いものがあったほうが教育には良いのかな。

我が子に手を焼いている親御さん、「良い子になる注射」をご希望でしたらいつでもお待ちしておりますよ。（中学生になるまで、ね）

子供達の健やかな成長を見守りつつ日々楽しく診療をしております。

みんな良い子になりますように。

今日も頑張ります。

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