院長ブログ
2021.07.30
診療室から
マイケルジャクソン
アメリカの歌手マイケルジャクソンさんが亡くなってからもう12年ですか。そういえば彼は今の僕と同じ年齢で亡くなったのでした。
スリラーの時代からプロモーションビデオなんかを見ていましたがアメリカのエンターテイメントはすごいな、と思ったものです。ムーンウォークには「なにこれ!!驚」てな具合。
若かりし頃。かっこいい黒人の青年です。
僕が大好きだったのは「バッド」ですかねえ。1987年のことです。毎日聴いてましたよ。ウォークマン耳に突っ込んで。笑。この頃のマイケルは超がつくほどかっこよかった。光ってました。
気のせいか少し鼻が細くなりつつあるような。。
40歳頃ですか。色々大変なことがありました。
この頃になると肌の色もすっかり白人のようになっています。昔はこの肌色の変化が不思議で仕方なかったのですが今の仕事をしているとその仕掛けも理解できるようになりました。
皆さんが美白で使用しているハイドロキノンという薬剤があります。皆さんが使っているハイドロキノンは安全性が高く、化粧品にも使用できるようなお薬ですが、マイケルように完璧に白くなろうとすると化粧品レベルのハイドロキノンでは難しいです。
実は通常のハイドロキノンよりもっと強力な脱色素作用のあるお薬があります。
「ハイドロキノンモノベンジルエーテル」
メラニンを作る細胞を強力に抑制します。そして外用したところはほぼ永久に脱色されます。
普通の方が使うことはまずないのですが、実は「尋常性白斑」の治療で使うことがあるお薬です。尋常性白斑は免疫の作用でメラニン色素が局所的になくなり白く抜けて見えてしまう病気です。とても難治性です。
小さい白斑ですと外用や光線療法である程度治療が可能ですが、全身にわたる白斑で正常な皮膚が少ないような場合、元の色を抜いてしまって白色の部分に合わせてしまった方が整容的によい場合があります。このような場合に限りハイドロキノンモノベンジルエーテルを使います。
使ったところは永久に脱色されるので本人にもそれなりの覚悟が必要です。文献を見ても今後改善する見込みの少ない高齢の方への使用が多い印象でしょうか。若い方に使用するのは稀です。
マイケルは自伝の中で、ある日突然色が抜けてしまった、と言っています。これはもしかすると「尋常性白斑」を意味するのかもしれません。そしてそれを隠すためにハイドロキノンモノベンジルエーテルを使用した。。。
真相はどうなんでしょうね。
ま、そんなのどうでもいいです。マイケルいつまでもカッコいいから。
今日も頑張りましょう!
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