今日も咲くらで

院長ブログ

2021.07.20

ハイフ

ハイフの本当の効果。ハイフのビフォーアフターは信用して良い?

当院でも大人気のハイフ。

 

あちこちのクリニックのインスタでは毎日ようにハイフのリフトアップ効果のビフォーアフターが出されています。

 

当院でもハイフはたくさん行っていますが、実際の効果はどうなのか、今日はその効果の実際をお話ししたいと思います。

 

 

ハイフは超音波による施術です。皮膚上から超音波を発射して、超音波の当たる箇所を皮下に集め、超音波が集まった際に発生した熱で皮下組織を焼く、という施術になります。

 

機種にもよりますが大体60度から65度程度で組織を加熱させると言われています。

 

つまり皮下の熱傷。熱傷と言っても1個は1mm程度の大きさです。流石に1個では治療効果が出ませんのでこれをたくさん粒状に照射します。

 

ハイフでは焼ける深さが使用するカートリッジによって決まっていまして、当院の機種だと1.5mmから4.5mmまであります。

 

4.5mmカートリッジでは顔面の筋膜(筋肉を包む膜)から筋膜上の焼灼が可能です。

 

筋膜から筋膜上をハイフで加熱すると焼肉で肉を焼いた時のように組織は一旦収縮します。これがハイフ施術直後に顔が引き上がって見える現象です。

 

しかしながらこの場合の皮下の熱傷は軽いものですのですぐに回復してしまいます。ですから直後の引き上げ効果というものはそう長続きしません。

 

長続きしない効果ですので施術直後のビフォーアフター写真はちょっと詐欺っぽく見えてしまいますね。照射直後の効果がずっと続くならすごい機械なのですけれども現実はそうではありません。

 

ではハイフで期待される効果とは一体何か?

 

ハイフで皮下組織を加熱しますと筋膜を収縮させると同時に皮下脂肪組織が加熱され、結果脂肪組織の破壊が起き、やがて吸収されます。つまり脂肪減少が起きます。

 

照射直後は熱により筋膜が収縮し一旦引き上がって見えますが、それは短時間の効果。そして後からゆっくり起きるのが脂肪減少効果です。ハイフ照射後数ヶ月後にはよりスッキリします、というのはこの脂肪減少効果を指します。

 

脂肪減少効果がありますのであまり顔が痩せている方にはハイフは適しません。痩せ顔にハイフを行うとよりげっそりした印象になってしまいます。

 

ですからハイフは顔を選びます。誰でもやればよいというものではありません。(うちの痩せているスタッフも照射したらげっそりしてしまいました。。。)

 

特に40代以降で目の下のくぼみや頬のくぼみがある方への照射は慎重に行ったほうが良いかと思います。

 

一方で頬の下方、顎ラインが脂肪組織でもったりしている方への照射は一番良い適応かと思います。顎がシャープになり顔が細くなったような印象に変わります(1回では難しいですよ)。

 

ここまでの話でハイフの効果とは引き上げ効果というよりも主に脂肪減少効果ということを理解していただけましたでしょうか?

 

世間で言われている引き上げ効果を求めすぎるとやや期待外れになってしまいますが、ものは使いようです。

 

老化によって顔面はある部分は減少し、ある部分には余分な脂肪がたまります。

 

なりたい顔をデザインするために、足りないところにはヒアルロン酸注入、減らしたいところにはハイフ、というような使い分けを行うとよい結果が生まれるかと思います。

 

ハイフさえやればうまくいく、と思っている方は治療を失敗してしまいますのでくれぐれもご注意ください。

 

また甘言で誘う広告にはご注意くださいね!

 

今日も頑張りましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

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