今日も咲くらで

院長ブログ

2021.06.19

診療室から

検査をしたら必ず結果を聞きに来てください。

ごく当たり前のことですが、病院が患者さんに対して何かしら検査をするときは何か重大な起きている可能性がある場合、あるいは現時点で診断がついていない場合が多いです。

 

最近こんなことがありました。

 

昨年末に「皮膚がん」が疑われて皮膚を採取する検査(生検)を行ったにもかかわらず、忙しかったという理由でつい最近まで検査結果を聞きにこず放置していた方がいました。

 

皮膚科で黒色腫瘍に対して生検まで行うときは必ず「悪性」を疑っているときです。

 

この患者さんも例にもれず「悪性所見」がありました。

 

あれから半年も経っとるじゃないか。未来を想像すると悲しくなってきます。そうならないために急いで検査をしたというのに。。

 

もちろん大病院への紹介状を書いてすぐ行くように指示しました。

 

特段知性に問題があるような方には見えませんでしたが、良性のものに違いないとでも思いこんでいたのか、他に何か油断でもあったのか。本当に残念なことです。大病院で検査したから重篤で、個人病院で検査をしたから軽症である、なんていうことはありません。検査の重要性は同じです。

 

今日の教訓は「検査をしたら結果をすぐに確認に行くこと」。

 

放置した時に限って重大なことが起きていることが多いものです。

 

皆様今日も慎重にお過ごしくださいませ。

 

かしこ

 

 

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