院長ブログ
2021.04.18
徒然日記
イギリスのワクチン接種事情。一方でわが日本は…
つい先日、大学生の息子が大学のあるイギリスに戻って行きました。
2020年の年末頃、イギリスでは変異種の猛威でヒトがバタバタ死んでいて首都ロンドンもほぼ完全にロックダウンしていました。
人々は買い物が少し行けるくらいで外出は基本禁止、学校という学校は対面での授業が全くないほどでした。
こんな悲惨な状況であったのですが、実はここ数ヶ月で好転しイギリスでは4月から学校でも対面授業がOKになりました。
そして現在イギリスの1日の感染者数は2500名程度、かたや日本は約4500人です。
どうしてでしょう?
イギリスのPCR施行数は1日なんと100万回。日本の15倍。
息子のいる大学でも自由にいつでも保健センターでPCR検査を受けることができたそうです。
やたら健康に気をつける息子は帰国前には毎日通ってPCRをやっていました。もちろん陰性でしたが。
さらにこの数ヶ月でイギリスはワクチン接種を急速に進めました。
なんと4月半ばの時点で成人のワクチン接種率は50%を超えているそうです。
一方で日本は昨日の段階でまだ0.9%程度です。
イギリスでは1日でも早く全員にワクチン接種ができるように医師の資格がない接種ボランティアの養成も盛んに行っています(つまり一般人)。
このため病院に行かずとも街角のあちこちで接種が行えるようになっているそうです。
こうした努力が実り、先日イギリスでは集団免疫を獲得した(人口の75%が抗体を持っている)と大学の研究機関が発表しました。
いやすごいの一言です。こんなことを見せられると日本はつくづく後進国だなあと思ってしまいます。
ワクチン接種率だけ見ると日本の接種率はインフラが十分でないアフリカの小国と同じくらいです。
日本がイギリスみたいに集団免疫を獲得するのは一体いつになるのでしょうか。
ワクチンも思ったより少ない量しかやってきませんので医療者である僕らもまだ接種できていません(本来は3月末までに接種だった)。
政府はアピールのために高齢者の接種を始めました、とか言っていますが、順番は医療者の接種が先と決めていたのではなかったでしょうか?
これでオリンピックをやるのかと思うと少々不安になってきました。
抗体を持っていない日本人の中で競技をやるのは外国の方が嫌がるんじゃないでしょうか。家族にうつしたくないという理由で不参加が増えるような気がします。
今の状況にあってはオリンピック後に世界中に変異種をばらまくリスクが増えるだけです。
オリンピック後に日本が世界中から後ろ指をさされないことを祈るばかりです。
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