院長ブログ
2021.03.05
ハイフ
ハイフの適応。40代以降の方は適応に注意。たるみにハイフは効くけれど
昨年当院でもハイフを導入し、たくさんの患者さんに施術しています。
ハイフは今まさに大人気、といったところでしょうか。テレビでもやっていましたしね。
じゃあ、みんなハイフをやればたるみが良くなるのか?
いやいや、そんなことはありません。
ハイフは皮下組織、特に顔面の表情筋筋膜(筋肉を包む膜)の直上に熱を加え、軽度の火傷をさせて組織を収縮させ、その結果筋膜上に乗っている皮膚皮下組織の引き上げ効果が生まれる、というものです。
皮下に作用させるため、体表面には一切傷がつきません。メスがいらないリフトアップというわけですね。だから人気。
ハイフは筋膜上を焼くわけなのですが、この際に筋肉の上にある脂肪組織も焼けます。脂肪組織に熱を加えると脂肪細胞は壊れ、減っていきます。
脂肪が減る。いいじゃないの?と思われるかと思います。
僕は常々老化のメカニズムを外来で説いていますが、老化が進むと皮下脂肪が減って、その結果皮膚がたるんできます。
つまり顔の若返りには皮下脂肪の代わりに何かを充填しなければなりません。充填剤としてはヒアルロン酸などが考えられます。
ハイフでは皮下組織に熱を加えて引き上げ効果が出る代わりに脂肪組織が減ります。ということはハイフをやることで逆に老けて見えてしまうこともありうる、ということです。
ですから患者さんのお顔を拝見して適応を見極めることが大切です。
美容外科のインスタなどを拝見すると20万かけてハイフを施術して、結果顔がこけてしまい、余計に老けて見えてしまっている写真をしばしば見かけます。どっちがビフォーでどっちがアフター??とツッコミたくなります。
ハイフを施術するにあたって注意しなければならない年齢層は40代後半以降の方です。お顔の脂肪のつき方によってはやめた方が良い場合があります。
反対にハイフに良い適応があると思われるのは30代の方です。もちろん30代でも顔つきによってはやめた方がいい場合もあります。
当院では明らかに適応のない方には「やめときなさい」ときちんと言います。
時折不服そうな方もいらっしゃいますが、お金を払って悪くなったんじゃ目もあてられませんから。
このように大人気のハイフにも落とし穴があります。もし施術される時は適応をきちんと診断してくれる施設を選びましょうね。
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