院長ブログ
2021.01.16
しもやけ
しもやけの季節。しもやけ対策の1番は?
最低気温が5度を下回ってきますと急にしもやけ(凍瘡)の患者さんが増えます。特に子供たちのしもやけが急増します。
しもやけは低温により皮膚がダメージを受けた状態です。指や耳など先端によく発症します。指ですとソーセージみたいに腫れて痛痒くなります。
さらに血行不良が過ぎると紫色になり、皮膚が一部壊死してしまうこともあります。
薬での治療はステロイド外用剤やビタミンE内服、場合により漢方を使うこともあります。
しかし、しもやけ治療にとって最も大切なのは予防です。
つまり冷やさないこと。
この地域全般に言えることですが、寒さ対策が少々緩めです。
例えば学校への通学の靴は夏のものと一緒。学校に行けばペラペラのスリッパや上履きを履く。しかも教室は感染対策で窓を開け放っている。。。
これでは全く防寒はできません。誰でもしもやけになってしまいます。
靴下を5本にするのはどうですか?靴下を分厚くしたらいいですか?と質問されますが、これらの効果はあってもほんのわずかです。
しもやけの1番の対策は、靴下でなく「靴」を防寒性能の高いものに変えることです。
アウトドアショップなどに売っているような−10度対応とか書いてある靴のことです。
僕は極寒の中、時々海辺に行って釣りを楽しみますが、どんなに靴下を厚くしてもカイロを靴底に入れても靴がペラペラだとあっという間に足先が凍えてしまいます。
ところが靴を防寒性能の高いものに変えると全く寒さを感じませんし、しもやけになることもありません。
残念なことにこの地域の学校では防寒靴を通学靴として許可してくれない場合が多くあるようです。また学校に行けば床暖房のようなものはどこにもついてません。すなわち子供たちはほぼしもやけ確定組になっています。
登下校や校内で防寒靴が使えないようでしたらせめて帰宅後や休日には防寒性能の高い靴を履かせてあげてください。発熱靴下やカイロも多少の効果はあります。また、お風呂でのマッサージは一時的なものであり症状の改善効果はあまりないものと思います。
これから数ヶ月寒い季節が続きますので色々と工夫して見てくださいね。今日はしもやけ対策でした。
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