今日も咲くらで

院長ブログ

2020.08.10

レーザーフェイシャル

学会/講演会

夏休み初日はWEB講演のお仕事。美容治療はどんな処置を選択すれば良いのか?

今年の夏休みはどこも行かない夏休み。そんな事情もあって、夏休み初日はWEB講演のお仕事をしていました。

 

3週間前にもよく似た内容で講演をさせていただいたのですが、前回は短い持ち時間でしたので今回はフルバージョンでお話しさせていただきました。

 

 

講演では皆さんにもたくさんご利用いただいている「レーザーフェイシャル」についての話をしてきました。

 

「レーザーフェイシャル」とは元々は脱毛機であるロングパルスアレキサンドライトレーザーを使った顔面のシミ除去&若返り処置です。

 

ロングパルスアレキサンドライトレーザーは1998年発売の機器であり、ゆうに20年を経過した機械ではありますが、いまだにその処置は根強い人気があります。

 

なぜか。レーザーフェイシャルではほとんどかさぶたになったりせずに徐々にシミが薄くなります。いわゆるノーダウンタイム治療ができるためです。

 

場合によっては効果が物足りない、という方もいらっしゃいますが、日常生活を邪魔せずにシミが薄くなってくるため当院では導入以来ずっと人気が衰えません。

 

ガチガチの、ダウンタイムを目一杯要する処置(効果もマックス)を好む一部のマニアを除き、多くの方は日常生活をスポイルしない程度のやさしい処置を希望されます。

 

 

さて、世界的な潮流ではノーダウンタイム治療にどんどんシフトしつつあります。つまり術後に流血したり、カサブタになったり、色素沈着を起こしたりという処置は減少しています。お隣の韓国ではすでにダウンタイムを要さない処置が主流です。むしろダウンタイムがあろうものならめちゃくちゃ文句を言われたり、返金騒動になることもあるんだとか。

 

先のブログにも書きましたが、最近皮膚に針をたくさん刺して薬液を入れる、みたいな治療がまた流行ってきているそうです。

 

実はこの手のものは昔も流行りましたが、記憶にある限り数年ですたれように思います。美容皮膚科の世界も10〜15年くらいのサイクルで同じような処置が少しカタチを変えながら再び流行ってくるようです。これは服飾の世界とよく似たものがあります。

 

流血するくらいのダウンタイムを要してまでその処置をやる必要があるのか?美容医療が発達した現在においてはダウンタイムがなくて同様の効果がある処置は他にもたくさんあります。

 

流行を追いかけるのも良いですが、やはり本物を見抜く力は大切です。

 

雑誌に載ってたから、インスタに載っていたから、芸能人が言っていたから(大体はステマ)、というだけで新しい処置に飛びつき、ダウンタイムのせいで自分の大切な時間を失ってしまうこともあります。

 

そう、キーワードはダウンタイム。

 

皮膚への処置を受ける際にはどれくらいのダウンタイムがあるのかをいつも確かめることです。また同じような効果の処置は他にもあるのかどうかを確認し、比較をすることも重要です。

 

通常、顔表面への処置はどのレーザーを照射しても、塗り薬を塗っても、針で刺してもどれもそれなりの治療効果が得られます。実はその差はごくわずかなもの。あれがいい、これがいいと次々に新しい処置を探し歩くのは化粧品をあれこれ買い求めるのに似ています。高いものを買って使ってもそれほどでもなかった、こういう経験は皆さんもお持ちかと思います。美容処置の世界も同じようなものです。

 

私たちの立場から美容処置の選択についてアドバイスするならば、自分の手が届く、続けられる価格で、自分の生活の中に組み込んでも大丈夫な処置を選ぶのが良いかと思います。

 

一時的な流行を追い求めるのも楽しいですが、昔から消えずに存在する治療というのはやはりそれだけの意味があるのだろうと思います。

 

Qスイッチレーザー、炭酸ガスレーザー、IPL、RF、ウルセラ、サーマクール、ケミカルピーリング等々。古くから定評のある美容皮膚科メニューはたくさんあります。

 

今回の講演資料を作成しながら、昔から決して処置数が減らないレーザーフェイシャルの有用性にも改めて気づかされました。

 

新しいから良い、古いからダメ、こういう考えは私たちの業界ではどうやら成立しないようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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