院長ブログ
2019.07.26
アトピー性皮膚炎
ステロイドが嫌い
時折重症アトピー性皮膚炎の方でステロイド嫌いの患者さんに遭遇します。
何がきっかけでステロイド嫌いになったのかはわかりませんが、その多くは間違った、事実と異なる情報を耳にしたものと推測されます。
ステロイド嫌いはわからなくもないのですが現実としてアトピー性皮膚炎を治す道具は決まったものしかないということも知っていただきたいと思います。
アトピーを治療するために「有効な」道具とは、
ステロイド外用剤、タクロリムス外用剤、抗ヒスタミン薬内服、ステロイド内服、シクロスポリン内服、デュピルマブ注射
この6つしかありません。
ステロイド嫌いとなると、この中ではタクロリムス外用、抗ヒスタミン薬内服、シクロスポリン内服、デュピルマブ注射、になります。
タクロリムス外用では重症アトピーの皮膚を改善するにはちょっと力が足りません。
抗ヒスタミン薬は効いているのかどうか不明なくらい効果がやさしいです。つまりあまり効いた感じがしません。
シクロスポリン内服はかゆみが良く取れ、よく治ることが多いです。
デュピルマブ注射の効果は絶大。ほとんどの方はステロイド外用量が激減します。つまりもっともよく効きます。
しかし、デュピルマブの適応はステロイド外用剤を含めた標準治療を6ヶ月以上行なっても改善しない場合、とありますので
ステロイドが嫌いだからデュピルマブ注射をしたい、とお考えの方でもステロイド外用を6ヶ月以上しっかり行なっていただくことになります。
ステロイド外用がどうしてもイヤだということになるとデュピルマブ注射の適応外となります。
適応外とは治療の適応外という意味ではなく「保険の適応外」という意味ですので自費治療を選択されるならばステロイド拒否の方でもいきなりデュピルマブ注射は可能です。ただし自費でデュピルマブ治療を選択されますとおよそ年間200万円以上の費用がかかるものと推測されます。
咲くらクリニックではアトピー性皮膚炎の標準治療を行なっています。デュピルマブ注射が昨年登場してからは標準治療においても98%以上の方が「著明改善」するようになりました。
標準治療ではステロイド外用を多く使用します。すなわちステロイドを拒絶される方は標準治療を行なっている当院での治療はできません。当院でアトピー性皮膚炎の治療をお考えの方はご承知くださるようお願いいたします。
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