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院長ブログ

2018.01.25

にきび治療

中学校でニキビの講演をしてきました。ニキビの正しい理解と治療のために。

昨日は休診日でしたが、かねてから依頼のあった私立中学校でニキビの講演をしてきました。今年初の講演です。

 

ちょうどニキビができ始める中学1年生対象の講演です。雪の舞う中静岡まで行ってきました。

 

ニキビ専用の治療薬が日本で入手できるようになってからまだ10年程度です。特に世界で最も頻用されているニキビ薬が日本で発売されたのはつい最近、2015年のことです。先進国である日本において驚くべきことです。

 

当院には毎日たくさんのニキビ患者さんが来院されますが、まだまだニキビを正しく理解している方は少ないようです。

 

理解していないというより情報が更新されていない、と言ったほうが正しいのかもしれません。

 

ニキビは主に性ホルモンの働きで、毛穴の角質が増殖して詰まり、さらには性ホルモンの働きで皮脂の分泌が増えます。皮脂は毛穴の中へ分泌されます。毛穴の出口が角質で詰まっていますので分泌された皮脂は外へ出ることなく毛穴の中に溜まります。たまった皮脂にアクネ菌という菌が付着増殖すると炎症を起こしニキビの完成です。

 

ニキビはこのように主に性ホルモンの働きで発症します。性ホルモンが活発に分泌されるのは10代から20代の方です。10歳以下の子供であるとか、僕らのような年代のオジサン、オバサン以降になるとホルモンは枯れてきますのでニキビは滅多に出来ません。

 

よくある間違った知識とは、

 

「ニキビが出るのは顔をちゃんと洗っていないからだ」とか、

「脂っこいものばかり食べるからだ」とか、

「チョコばっかり食べるからだ」とか、

「野菜を食べないからだ」

 

などです。このようなセリフ言ってませんか?

 

何度も言いますがニキビの主な原因は「性ホルモン」ですのでこのように間違ったことを子供達に言っては行けません。

 

※ニキビが特定の食品でよくなったり悪くなったりするという証拠は見つかっていません。

 

※また洗顔はしないよりはしたほうが良いことはわかっていますが洗顔をたくさんしたからといって治るわけではありませんので洗顔のやりすぎには注意しましょう。

 

最後にニキビをたくさん治療している私からのメッセージです。

 

「ニキビは自分の努力で治るような病気ではありません。ニキビで悩んだら早く病院でお薬をもらいましょう。」

 

さて、今週末はなんと札幌でレーザーの講演会があります。札幌はとっても寒そうです。週後半も頑張ります。

 

 

 

 

 

 

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