今日も咲くらで

院長ブログ

2017.04.28

水いぼ/伝染性軟属腫

水いぼは取る?取らない?痛みのない治療。

 

暖かくなってくると水いぼの治療依頼が増えてきます。

 

水いぼとは正式名称を「伝染性軟属腫」といいます。ウイルス感染による疾患です。

 
 

さて、皆さんの中では有名な水いぼですが、いつも問題になるのが水いぼを「取るか」「取らないか」、です。

 
 

水いぼは教科書上では1−2年で自然治癒すると書かれています。早いと半年くらいでしょうか。

 
 

数個のまま自然治癒すればまだラッキーなのですが、数個を放置したがために数十個あるいは数百個に増えてしまったケースを目にします。

 
 

また「伝染性」と書いてある通り、他人に感染することもあります。

 

(近所の専門医が「それ、うつらないからほっといてもいいよ」と患者に言ってました。おいおい、そもそも名前が「伝染性」と書いてあるやないか。。。とほほ?。。) 

 
 

教科書上は自然治癒する、と書いてあるので医学的には全く放置でも良いかと思うのですが、患者のほとんどは幼稚園、保育園、小学校に通う子供達です。

 
 

子供達は大人と違い、互いの接触を伴う集団生活をしているために他人への感染の可能性が高くなるため全く何もしない、というわけにもいかないことが多いのです。

 
 

つまり、水いぼの処置は医学的というより社会的な理由で取らざるを得ない、ということになるかと思います。
(皆さんは自分の隣にうつる病気を持っている人がいる、と言われたらどうしますか?) 

 

水いぼの処置はピンセットで取るなど、少々痛みを伴うものが一般的ですが、当院では痛みのない(お母さんの手間がかかりますけど)治療も多く手がけています。 

当院では来院時に水いぼの治療法をいくつか提案します。その中から保護者の方に選んでいただいて治療しています。

 
 

これから夏が近づいてきます。水いぼは夏のプール開きの前に治療してしまいましょう。

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