院長ブログ
2016.03.17
やけど/熱傷
やけどの処置。
先日来られた患者さんからのリクエスト。
「やけどの処置はどうしたら良いの?是非ブログに書いといてください!」
ということで書き留めておきます。。いざという時に読んでください。。
やけどには高温やけど/低温やけど の2種類があります。
1)高温のやけどをした時は、
流水で傷を流してから、水道水で濡らした清潔な布で包み、簡単に冷却しながら病院に来ましょう。
もし病院がやっていない時間帯であれば、水で濡らしたタオルで冷却しながら病院の再開を待ちましょう。
✳︎本に載っているように「30分流水で冷やす」、という処置は痛みが少し引くくらいの効果でしかありません。冷却することで傷が軽く済むわけではありませんので誤解なきよう。
第一30分冷やす方が大変です。お湯くらいの温度でのやけどでしたら、水にぬらしたタオルで包むくらいの冷却で十分です。
その昔、子供をずっと冷たい水で冷やし続けたおかげで子供が低体温になり救急に担ぎ込まれてきたことがありました。子供に30分もの冷却は全く必要ありません?。
来院後、当院では痛みがすぐにひくようなお薬を塗ります。そうすれば1−2時間でやけどの痛みは無くなります。
翌日に観察して、傷に異常がなければ抗生剤軟膏を塗りながら経過を見ていきます。
2)低温やけどの場合、
初期治療に冷却は必要ありません。低温やけどの初期は痛みが全くありません。
水ぶくれになってしまったらそっとおおって病院に来ましょう。病院では水ぶくれは消毒したピンセットやハサミで破くことが多いです。
水ぶくれの内容は滲出液なのですが、これをずっと置いておくと細菌が繁殖します。放置しますとウミの溜まりになってしまうのですね。そのため病院では直ちに破いて液がたまらないようにしています。
低温やけどでは高温やけどに比べ、深いところまでダメージを受けていることが多く、治療にも長期間が必要です。
と、今日は簡単にここまでです!
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